2022年9月28日

こんにちは。獣医師の牧野奈穂です。

この度、日本獣医中医薬学院の本科(2年間)課程を修了、1級獣医中医師の資格を取得しまして、10月から当院で、鍼灸治療を始めることになりました。

 

動物に鍼灸ってどうなの?鍼って痛かったり、灸は熱かったりしないの?など不安や疑問ありますよね。

鍼灸には様々な治療方法があります。私が施術するのは、動物に負担のかからないように、少数の特効穴を用いるため、鍼を刺す回数は必要最低限な治療方法になります(※)

 

また、お灸は、動物が心地よいと思う温度で行い、火傷跡が残ったり、熱いのを我慢させたりするような施術はおこないません。

 

鍼灸の適応症例は多岐に渡りますが、椎間板ヘルニアや顔面神経麻痺などの麻痺疾患、歳を重ねて、腰が丸くなっている子やもつれるような歩き方をしている子、お腹が弱い子、腫瘍性疾患で抗がん剤等の治療をしている子(副作用の低減や生活の質の向上が望めます)などは、特におすすめです。

また、検査では特に異常がないのに、最近なんとなく元気がない、食欲が落ちたなど未病の状態でも、鍼灸治療をすることで、元気になることもあります。

 

鍼灸治療の他、漢方薬の相談や棒灸を使ったホームケアについてもお話しします。

ご興味のある方は、当院までご連絡ください。

 

 

(※)私が習得したのは、伝統的な中医学理論に則り、故・温雪楓博士の理論を加味し、少数の特効穴も用いた針を特徴とする獣医3-E針法です(3-Eは、Economy(精簡)、Efficient(快速)、Effective(実効)の3つの頭文字を表しています)